【第17回】高橋良輔監督旅行記「飛行機雲に誘われて」

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飛行機雲に誘われて……その17

 ベトナム――インドシナ半島の南シナ海側に南北に長く伸びる国、北から中国、ラオス、タイ、カンボジアに囲まれる温暖な観光資源に恵まれた国。正式には『ベトナム社会主義共和国』と言う。
 日本からは直行便でおよそ3600キロ、東南アジア観光では中心的な存在だという。まあ確かにハロン湾をはじめ古都ユエやホイアンなど世界遺産も多く、首都ハノイだけでなく南都のホーチミンも魅力的だ。あたしらも実は何度も訪れている。数えてみれば今秋又行くアラスカの8回に次ぐ回数になる。

「そんなにイイんですか!」

 と聞かれることがあるが、もちろん魅力的であることは間違いないのだが、アラスカと同じくある意味"縁と義理"でもある。

「エンとギリ? どういうことですか?」

 話せば長くなるのだが、その昔、ベトナムは北を『ベトナム民主共和国』南を『ベトナム共和国』と名乗り別の国…いやかつての西北ドイツ南北朝鮮と同じく割れた国だったのだ。

《ベトナム戦争》

 といっても、すでにピンとこない昔のことになってしまったのかもしれないが、戦争が終わったのが1975年4月、二つの国は統一され翌1976年6月に正式に『ベトナム社会主義共和国』が誕生した。この"ベトナム戦争"というものがあたしらにとっては特別な特別な特別なものなんですよ!
 ベトナム戦争は言われるところの宣戦布告のない戦争で、ここからという数字的なものがはっきりしない。1960年12月20日、南ベトナム解放民族戦線(National Liberation Front、略称はNLF)が結成されて戦いが本格化したと言われている。
 1960年といえばあたしら17歳、それから終戦まで15年、決定的に影響を受けてしまった。 今あるあたしらの半分はあの頃作られたと言っても過言ではなく、『太陽の牙ダグラム』も『装甲騎兵ボトムズ』もそのおかげで生まれたと思っている。
 そんなこんなの"縁と義理"のベトナムです。次回からタップリ続きます。

▲深夜ホテルの窓から近くの通りを覗く。くらい寂しい通りに煌々と店の明かりが漏れ、バイクが並んでいる。朝の通りはこのバイクたちが奔流となる。

 

▲ベトナム戦争で犠牲になった各国のジャーナリストたち。

 


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次回9月25日更新予定


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