【第25回】高橋良輔監督旅行記「飛行機雲に誘われて」

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飛行機雲に誘われて……その25

 シェムリアップはアンコール遺跡群の観光拠点である。
 メインストリートにはカンボジアとは思えない瀟洒なホテルが立ち並び、ここが世界でも有数の観光地であることが分かる。まあ、ほぼ何でもあります。あたしらが止まったホテルのワンブロック先には北朝鮮の出稼ぎお嬢さん方がいるクラブがあって栄えているらしかった。噂では結構脱北もあるらしい。
 オールドマーケットもナイトマーケットもほかのアジアの諸地域と同じで猥雑で活気良く、ぶらぶら冷やかしたり値切ったり吹っ掛けられたりで楽しく過ごせる。喉が渇わいても腹が空いても安直な店が気安く迎えてくれるので、年が若ければ近くのゲストハウスに泊まって1、2週間ゴロゴロしたい感じだ。そんな風にして過ごしている白人系の旅行者がたくさんいる。
 さて今回はトンレサップ湖を紹介する。シェムリアップのホテル街から車で小一時間ほどだ。トンレサップと一緒になっているがトンレというのが川の意味でサップが大きな淡水湖の意味らしい。つまりは合成語だ。あたしらが言ったのは乾期でそれも一番干上がっているときらしかった。それでも日本で一番大きな琵琶湖の3倍か4倍あるという、だいぶ大雑把だが、まあたいがいがそのくらいの情報である。東南アジアでは最大の淡水湖らしい。そんなトンレサップ湖だがアンコール遺跡群と近いせいか案外に人気だ。ちょっと寄って気分を変えるのにいいのかもしれない。

▲こんな観光船がびっしり、引きも切らずに出航していく。

 トンレサップの観光の目玉は水上生活者達だ。ワンブロックに1万人くらいが暮らしている。全部で百万人がこの湖上で生活しているというから凄まじい。

▲見渡す限りの船筏。ここには学校もマーケットも何でもある。ただ貧しいことはかなりまだ貧しい。

 湖の水はこってりとした茶色だ。よって水産資源は豊富である。メコンナマズなんて言うのになると100キロを超える奴がいるらしい。人間の子供などはひと呑みだ、コワイコワイ! 怖いと言えばここにはワニもいる。

▲水上お土産物屋で見世物にしているワニで小さいが……。

▲アンコール・トムのレリーフには、船合戦で敗れた兵士がワニの餌食になっている描写がある。ワニはやっぱりワニなのだ。

 さてトンレサップ湖が雨季にはどうなるか? 現地案内人の説明ではその年によるのだが面積は4倍から6倍に水深は9メートルもアップするという。ホントかい!?とは思うのだが、こんな水深表示が累所にある。最盛期はてっぺんまで行くというのだ。

▲ここまで水が来るというのは信じがたいでしょう。でもこれは本当らしいのです。

 さて次回は急遽行くことになった中国は『青島』。一応アニメのイベントらしいのだが詳しいことは一切知らない。どんなことが待っているやら。

 


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