【第30回】高橋良輔監督旅行記「飛行機雲に誘われて」

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飛行機雲に誘われて……その30

 ミャンマーに行ってきました。
 私たちの年代では『ビルマ』の方が馴染んでいるが、どうだろう、もうあの、

「水島――っ、いっしょに日本へ帰ろう!」

 の『ビルマの竪琴』も遠くなってしまったような気がする。
 今までベトナムには複数回、タイにも複数回、このあいだカンボジアにも行ってきた。で、インドシナ半島では残るところはラオスと今回のミャンマーだったのだが、願いが叶っての初ミャンマー行だった。

「ミャンマーってどんなとこ?」

 と訊かれたら、シンプルに、

「ホント仏教国だよね」

 と答えるだろう。あたしらももし外国人に、

「宗教は?」

 と問われれば、色々のことが頭を横切るが、

「……ブッデスト」

 と答えると思う。というより実際そう答えてきた、が、本当にそうかいと、自問自答すればかなり怪しいところがある。だがミャンマーを歩けばこの国が確かに仏教国だと否応もなく思わせられる。この国の主な観光ポイントは大体が仏教施設なのだが、そこで仏の前にぬかずく老若男女の祈りの姿はあたしらが今まで目にしたことのない熱心さに溢れている。
 滞在日数が限られていたので、行ったのは『ヤンゴン』と『バガン』だったのだが、ヤンゴン市内の仏教施設は日本のように"枯れ"たところが無い。

▲どうですかきらびやかでしょう。大体がこんな感じで活気にあふれ祀られている仏たちも現役感に満ち満ちています。

▲このお釈迦さまも実は"涅槃像"なのですが、入滅の感じなどどこを探してもないでしょう。

▲この肩から首筋にかけたところなど生命力にあふれていますよね。

 まあミャンマーに入ったら"仏"は外せないのですが、あたしら東南アジアに行ったらなんてったって市場です。市場に入るとこんな顔になります。

▲市場というのは生命力そのものですよね。ホント力を貰えます。

 ところで知ってますか? ミャンマーって田中さんが多いんですよ。ウソっ、って嘘ですがハハハ。タナカっていう日焼け止めというか総合化粧法なのですが、こんな感じで売っています。

▲タナカっていう木なんですが、これがそう、これを擂って顔に塗るんです。売っている人の頬にも塗ってありますよね。

▲この人たちもほらこんな感じで塗っています。

▲魚を売ってる人も、男性は幼い時には塗るらしいのですが成人するとやらないらしいです。

 今回はミャンマーへ行ったという報告だけです。次回もう少し詳しくやります。ではでは。

 


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