【第39回】高橋良輔監督旅行記「飛行機雲に誘われて」

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飛行機雲に誘われて……その39

 前回登場したガイドさんの言うには西安は15年ほど前にはよく停電があったそうだ。それがどうだ! これは市内の繁華街なのだが、どこをとっても電飾とライトアップである。目がくらくらする、まぶしくってしょうがない。こんなに無制限に電気を使っていいの? と思ってしまう。電飾とライトアップは繁華街だけではない。主だった観光資源は寺であろうが公園であろうが、街中の彫像であろうが全てライトアップだ。

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▲何てことのない繁華街の一角、店はすべてギンギラ、意味もなく光を飛ばす飛ばす!

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▲街路樹はどこもかしこも電飾で飾り立てられている。クリスマスでもないってのに。

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▲西安市内はいたるところに彫像が多い。

 今回の西安旅行は『兵馬俑』が目的だったのだが、市内いたるところの電飾とライトアップが何となく遥かな昔の兵馬俑に繋がっているように感じられた。要するにすべてに亘ってダイナミックで過剰なのだ。まったく抑制と言うものが感じられない、

(やれるときにはやってしまうのだなこの国は!)

「凄いっちゃ凄いよなあ!!」

 と声が出てしまう。

(……そうかあ!)

 と思いつく。中国人は生と言うものに肯定的なんだな。いろいろ撮ってきた立体物だけどこう並べてみると、どことなくすべての生に…と言うか存在に肯定的な感じがする。どうでしょう?

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 帰りも、まあ、上海でのトランジットは待たされました。でやっぱりこれです。

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