【第47回】高橋良輔監督旅行記「飛行機雲に誘われて」

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飛行機雲に誘われて……その47

 旅行は楽しい!
 一部の人を除いて大体の人は旅行は楽しいという。旅行の何が楽しいか? まあ、それは本当に人それぞれで何とも言えないが、

「あたしらに限っては一番はやっぱり飲み食いだねえ」

 となる、ハハハハハ。
 じゃあどんな飲み食いが楽しいかというと、実は大宴会大御馳走というのより、ぐっとささやかというかつつましいというかぁ…、いやいや隙あらばという意味ではやっぱり欲どしいともイジマシイとも言えなくもない。それって具体的にはどんな? とお尋ねのあなた、お答えしましょう。
 今回の南京行きに即して話せばですねえ、まず最初の楽しみは空港について諸手続きを終えた途端ですよ、ここで何か食べますそして飲みます。あたしらは関東ですから成田か羽田、今時の空港は何処でも美味しいものが待ち構えているんですよーぉハハ。だからどこかに入ります。旅の入り口だからなんてったって気が燥いでいる。コーヒー一杯でも場合によってはビールの一杯でもこれが美味い! ウキウキと食品街をプラプラ、

(おっ、寿司屋だ! ちょっと日本を離れるんだから鮪の一つもつまんでおくかあー)

 てなことで日本酒を一本。 しかしさすがにここではちょっと控えめにする、なぜなら飛行機というのは乗ると程なく機内食と言うものが出る、人によっては機内食はまずいという人がいる、口に合わないという人がいる。あたしら海外へ行くとなればお祭り気分だから何でもうまく感じてしまう。感じの良いCAから、

「ワインなんかいかがですか?」

 何て言われてしまうしね。

「お替わりはいかがですか?」

 何て言われたらもー大満足! やがてお腹もいっぱいになり、うとうとっとするうちにまあ大体が目的地についてしまう。

「何だそんなもんか」

 とお思いのお立合い、まだまだ隙間の楽しみがあるんですよお。飛行機というのは案外直行便というものが少なくて、途中どこかの空港にてトランジットと言うものがある。つまりは乗り換えですが、この乗り換えの"ま"というのがあたしら好きなんである。例えば中国の西安か南京に行くとします。上海空港あたりでトランジットというのがよくある。ここ、ここの"ま"が楽しい。行き交う旅人を見ながらですよ、小籠包や青菜炒めなどを食べながら青島ビールなどを飲る。ハハたまりませんぜえー!

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▲はは、結構広げていますね。油断しちゃって首が伸びちゃってます。これだけつまみがあるとビールも一本じゃ収まらないなあ。

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▲飲食店はたいがい階上にある。飲み食いしながら旅人たちを眺める、旅情ですねえ、これが好き。右端にスタバの看板が見える今の中国です。

 あと一回ぐらい南京便りに付き合ってください

 


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