【第50回】高橋良輔監督旅行記「飛行機雲に誘われて」

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飛行機雲に誘われて……その50

 昔から数字に弱い。小学生の時には算数が出来なくて、九九を全部言えないと帰さないと言われ、50人を超えるクラスの中で居残りの三人組の一人だった。中学生では数学となったがこれも最悪、代数・幾何・微分・積分・チンプンカンプン。分数で挫折だったものなあ!
 嘆いてみても始まらない。ダメなものはダメなんだから。で、数に弱いからって、何を言いたいかというと、1200万とか12000万とかが気になって仕方がない。何がどう気になるかというと、実感としてこの数字がつかめないのだ。つまり―――、
 1200万というとざっと東京の人口なのだが(本当はもう少し多い)この数字の、こう手の中に入るというか、肉体で分かる感じがない。そのうえに―――、
 12000万というと日本の人口なのだが(少子高齢化が進んでいると言ってもまだこんなにいる)これがどのくらいの数なんだか皆目見当もつかない、呆然とする。何で呆然とするかというと―――、
 あたしら年間30回くらい東京と大阪を往復する。新幹線ののぞみで2時間半、ひかりで3時間、距離にして約550キロ、結構な距離ですよねえ。この間意外にトンネルが多いんですが、トンネル以外人家が途切れないんですよ! これってすごくないですか。あの建物の中には全部人がいるんだと思うと気が遠くなりません。新幹線が都市部に近づくとビルやら集合住宅やら建て込んできますけど、あの中に全部人がいるんですよ! 下の写真を見てください。

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 これは大阪の天王寺のあるホテルから見た夜景なんですが、ちょっと詳しく言うと大阪中心街の反対側、南側と言ってもいいのかな、ずーっと先は奈良や和歌山と言ったところになります。凹凸はないのだけれどその代わり光を敷き詰めたようで本当にきれい! 大好きな夜景です。いえいえ自分の好き嫌いでなくて何が言いたいかというと、あの光の中全部に人がいるってことなんですよお……凄くないですか!

 大阪でも東京でも中心のちょっと高いところに行って、周りを見渡してくんなまし、それこそ見渡す限り建物建物建物でしょう。その中にみんな人がいるんですよおー! どおーします? ってどうもしませんよね、スイマセン。 でも、あの中の人がみんなそれぞれ明日のことを考えて貯金なんかしてると思うと不思議じゃないですか。ま、してない人もいると思うけど。
 雑学のある人が言ってましたが、1億の重さって1万円札だと10キロなんですって、金塊だと20キロなんだそうです。へ――ですね。へーですけど、そんなもんかという気もします。しかし東京に詰まっている1200万という人は凄い気がします。どんだけー(古いね)って気がしますよね。日本全国の12000万人もキリなく凄い感じがして、矢でも鉄砲でも持ってこい、大丈夫だあー! って気になります。何が大丈夫なんだかハハ。

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冬の『ワンダーフェスチィバル』行ってきました。どうですこのギッシリ感。あたしらが実感できる50000人の熱気です。

 


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