【作品紹介】佐藤としお遺画集


はじめに

 これは15年前、この世を去った自称漫画家が遺したペン画の作品集である。

 彼は死の半年程前から狂ったようにこれらのペン画を描き続け、描き上げたと同時に自ら命を絶ったのだ。しかし、そこには世を儚むほどの強烈な苦悩やあからさまな絶望が素直に見て取れるわけではない。ただ、不可解で、不気味で、奇矯で、かなりふざけたこの作品群には、なんとなく人の心を不安にさせる何かが込められているように私には感じられるのだ。あるいは、それは報われること無く逝った自称漫画家“佐藤としお”の残した、一種の呪いと呼んでも良いのかもしれない。

 発表に臨み、原稿の裏にとてつもない悪筆で書き殴ってあった文章(らしきもの)を想像を駆使して再現してみたが、消えて読めない部分もあり、完全に本人のものと一致するかは保障のかぎりではない。

 最後に……

もし呪われたらごめん。

2017年1月 岸本真太郎

 


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