【第4話】SDガンダム ザ・ラストワールド ステージ2

SDガンダム

← 前作品ページ次 →


ステージ2
第4話「乱戦-スローネブラザーズ-」

⇒ キャラクターファイルへ

 龍帝ユニコーン、トライガンボイ、寧那の三人がウエノ公園に入ると、逃走したはずの海賊たちが待ち構えていた。海賊騎士クロスボーンガンダム、劉備ガンダム、紫の角の戦士、さらにその背後には黒装束の忍者もいた。

「あれが海賊たちのボスでしょうか?」
「誰でもいい。我はGソウルを得て、神たる力を取り戻してやる」
「フフッ」

 不敵な笑みを浮かべる寧那。
 そこへ、新たに白い角の戦士も現れた。

「ようやく出会えたな、クルガングレイズ。いくぞ、クタンガンドラゴン!」
「バルバトランダーか。貴様もこの世界に来ていたとは……来い!ヘイムダル!!」

 竜機神クタンガンドラゴンを呼び出したバルバトランダーは、荒ぶる竜のごときルプスドラゴンへと変身。クルガングレイズも魔獣ヘイムダルと合体し重戦車のようなアイアンドラゴンへと姿を変え、二体の魔獣は激しい戦いを始めてしまう。

「事情はわからんが、角の戦士の相手は角の戦士ということか。ならば、我らは残る海賊の相手をするとしよう」
「ボクが追っている時空犯罪者はいないようですが……海賊団がなぜボクを狙っているのかは突き止めなければなりません」
「貴様からノコノコとやって来るとはな、トライガンボイ。だが、この世界のルールを乱すお坊ちゃんにはここで消えてもらう。いでよ、泥の巨人!!」

 黒い忍者が右手を上げると、その背後の地面が盛り上がり、巨大なゴーレムへと姿を変えた。

「あれはマッドゴーレムっ! ならば砲撃戦で勝負いたしましょう。ボイジャーチェンジ!!」

 Gレオスと合体したトライガンボイは、四門の砲を持つビーストモードとなって巨人に挑む。巨人の相手をトライガンボイに任せた龍帝は、海賊たちに向かっていく。

「どういうつもりです、お頭。こんな巨人を出して……町を破壊するつもりですか?」
「この世界のルールを乱すヤツを倒すためだ! 多少の犠牲はやむを得ん」

 ボスである黒き忍者スローネアインの行動に疑問を持ちながらも、迫って来る龍帝に向かわざるを得ない劉備。そして二人の刃は、再び激突する。

* * *

 たった二人で海賊に立ち向かい、厳しい戦いを強いられるトライガンボイと龍帝。
 トライガンボイは、襲い来る巨人の左拳に砲撃で応戦するが、なかなか破壊することができない。そのことで生まれた焦りから一瞬の隙をつかれ、巨人のもう一方の掌に捉えられてしまう。

「しまった……っ!」

 しかしその時、上空から強力なビームの閃光が走り、巨人の右腕が砕け落ちた。

「このガンイーグルが助太刀させてもらうぜ」
「ガンイーグル……あなたが、あの海賊ハンターさんですか。助かりました。力を貸して頂けますか?」
「ああ! 集中砲火で倒すんだ!」

 ガンイーグルと共に巨人に集中攻撃を仕掛けるトライガンボイ。地上と空中からの一斉射撃を浴びた巨人は、燃え崩れ落ちていった。
 巨人を倒したガンイーグルは、龍帝の援護に向かおうとするが、クロスボーンのアンカーに脚をからめとられ地上へと引きずり降ろされてしまう。そんなガンイーグルを助けようとするトライガンボイだったが、目の前の地面が盛り上がり、それがマッドゴーレムの形となっていく。

「誰が一体だと言った」

 慌てるトライガンボイの姿を見ていたアインは、その隙を逃さず、亜神体へと変身して襲い掛かった。

「我が忍法・毒大蛇で、腐って消えていくがいい」
「こっこれは……ウイルス!? このままでは……」

 毒蛇のような亜神体のアインの牙にかまれた砲身が、鈍色にびいろとなり腐食。さらに砲身の一部が崩壊をはじめた。全身にウイルスがまわることを恐れたトライガンボイはGレオスと分離、ノーマルモードへと戻ってウイルスに侵されたGレオスをアインへと突撃させる。Gレオスの爪に胴体を貫かれたアインは、そのまま後方の池へと飛ばされていく。

「ぐふっ……、しかし見せてもらったぞ、貴様の能力」

 不敵な言葉を発したアインだったが、そのまま背後にあった池の中へと消え、しばらくして大きな爆発が起こるのだった。

* * *

 激しいバトルが繰り広げられる中、その上空ではいつの間にか蜘蛛の巣が張り巡らされていた。そして、その巣の中心にいる巨大な蜘蛛がつぶやいた。

「兄者は、何を遊んでいる。拙者は、拙者のやり方で面白くしてやる」

 大蜘蛛に見えたそれは朱色の忍者、アインの弟・斬月忍者スローネツヴァイであった。ツヴァイは、背中から牙のような苦無くないを発射。それらは、戦闘中であったガンイーグルとクロスボーンの首筋へと刺さった。

「うっ……これは、何ですか……!?」
「か、体の自由が……り、劉備……!」

 苦無によってツヴァイの意のままに操られてしまうふたり。ガンイ-グルはルプスドラゴンとアイアンドラゴンの戦いに、クロスボーンは龍帝と劉備の戦いに介入させられてしまう。
 劉備に攻撃を仕掛けるクロスボーン。しかし、恩義のあるクロスボーンを傷つけたくない劉備は、防戦するのみで反撃することはできない。

「兄貴、今俺が助けてやる」
「だめだ劉備、俺を斬れ!!」
「そんなことはできない!」

 だが、クロスボーンの剣は無情にも大上段から劉備に振り下ろされる。
 しかし、劉備の眼前でクロスボーンの剣はピタリと止まった。一足早く龍帝の双龍刀が、劉備を救ったのであった。光となって消えていくクロスボーン。その光がGソウルとなって、龍帝の中に入っていった。

「お前の望みは叶えてやった。後は我の力となって、世界を救うぞ」
「兄貴ぃぃぃぃ!!」

 一方、操られているガンイーグルは、ルプスドラゴンとアイアンドラゴンが戦う上空にいた。
 これに気付いたアイアンドラゴンは、巨大な爪を射出してガンイーグルを地上に引きずりおろし、その鋭い牙で襲い掛かった。

「これを食えということか、忍者野郎」
「くそっ、海賊を倒すことができないとは……」

 そして、ガンイーグルのGソウルを手に入れたアイアンドラゴンは、巨神体へと姿を変えていく。

「この力さえあれば、俺はこの世界でも最強となりうる!!

(続く)

キャラクターファイル

クルガングレイズ

ガンイーグル

斬月忍者スローネツヴァイ

ワールドガイド

▲画像をクリック▲


← 前作品ページ次 →


イラスト:折原冬真


©創通・サンライズ
©創通・サンライズ・MBS


関連コンテンツ

カテゴリ