【第11回】高橋良輔の言っちゃなんだけど

高橋良輔

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『言っちゃなんだけど……その11』

 サラダにかけるドレッシングですらなかなか手ごわいということが分かった。
 じゃあ次に控えるこれらはどうなる。

『家で肉をガッツリ!』
『タレタレ&ソース』
『包丁これ一本!』
『けむいが旨い!』
『七味か一味かそれとも胡椒』

 手をこまねいて考えこんでいても始まらない、で、まあ、パラパラとページを繰ってみる。本屋さんで一度はやったことなのであるが、リアルな気持ちで改めて見てみると意外と明快に見えてくることがある。まあドレッシングごときに打ちのめされ謙虚になっちゃってるということもありますがぁ…まずは肉をガッツリに関して言うと、これは手ごわい。それというのもここ十年あたしら関西に馴染んでる。関西の肉事情は焼き肉を中心に深く濃いですよ。つまりはうかつには手を出さないほうがいいよという警報音がどのページからも漏れ聞こえてくる。で次にタレ&ソースをパラパラ。いやいやいやこれってあらゆる意味で古今東西の料理の基本だということじゃないですかあ、ダメダメダメ難しすぎてパスパス! 包丁これ一本、男の子のあこがれではあります。手になじんだ名刀一本。時により心静かに砥石に向かう。いいなあ、凛々しい己の姿が瞼に浮かぶ。だが待てしばしだ。包丁を使うということは普通にちゃんと料理をするってことが前提だろうが、それが無理だから一芸に走ろうという魂胆じゃなかったのか。見栄はって良い包丁を買ったからって宝のもち腐れならぬサビ腐れ間違いなし、ひかえいひかえいひかえおろーっ! けむいが旨い、これについては多少裏事情がある。だいぶ以前になるがスタッフの皆さんからあるお祝いに結構立派な燻製キットを頂いたんでがす。あたしらもスモーク製品が好きなもんで喜んじゃって、

「よおっしゃあ、あたしらスモーク名人になる。これから暮れのお歳暮は自家製ベーコンの詰め合わせだあ!」

 と吠えてみたですよ。ところがぎっちょん燻製キットのトリセツがいたって難解、訳わかんない。で、本格的にやるには一からじゃあ、と虎の巻を買ってはみたものの本格的というのがまたねえ、結構、まあ、その、頂いてなんだけど、奥がめちゃ深い。ま、これに関してはいずれやりますきっとやりますハハハ。
 なんだかんだで残ったのが、七味か一味かそれとも胡椒……うーん、とりあえずはこれかな、結構京都によく行くし、あそこは名店がある。胡椒は海外に行ったときによく買ってきてたな、かさばらず土産に手頃だしな。どちらもパッパッとかけるだけでいいからな。
 え、この結論でいいの?


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